理事長所信

一般社団法人豊前青年会議所 第52代理事長

中村聖秘亜 

〈はじめに〉

 豊前青年会議所は、1972 年の設立以来51年にわたって 運 動、活動を展開してきました。この半世紀にわたる青年会議所の歴史の中 で 変化するもの、しないものがあります。日々変化するもの 、それは社会情勢です。 昨今で言えば世界的猛威を振るう新型コロナウイルス感染症による経済の落ち込み、それに伴う社会全体の活気の低下、 さ らに 日常生活も 規制され 私たちのくらしのさまざまな場面において影響を及ぼしています。歴史的最大の困難といっても過言ではないと思います。しかし、こうした幾度となく 起 って くる、 不測の事態に対し、 我々は 対応し ていかなければなりません。その時代ごとに合わせた手法を用いて解決に向けた活動や取り組みをしてきたことは紛れもない事実です。一方で設立以来 変化しないもの 、 それはどんなに社会情勢が変化しても共通の理念である「明るい豊かな社会の実現」ということは創始の精神として今も脈々と受け継がれてきており、何一つ変わっていないということです。これこそ我々の最大の目的であり存在意義、そして使命なのです。
私が 考える 「明るい豊かな社会 の 実現 」とは、 全 てのひとが笑顔溢れ希望に満ちた社会です。豊築地域に生きる一人ひとりの前向きな 心無くして は 「明るい豊かな社会 の実 現 」 はないと 思っています 。 自然に 笑顔や希望は与えられるものではなく、自らの強い意志と行動によって得られるものだと 思います。 2023年度、心の豊かな人々が溢れる社会、心から笑顔になれる人々が多く住みくらすまちづくり、ひとづくりを軸に メンバー全員が心を一つにし 、同じ目線から 運動、活動を展開して 参り ます。

〈同心な組織運営 からつながる会員拡大 〉

 昨今では、新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴い、リモートでの会議運営が加速してまいりました。人とひとが対面コミュニケーションによって感じ得る感情の変化など察知力は劣りますが、時間や場所を問わない 便利な 会議運営が可能となりました。合理的かつ効率的に会議することにより、よりスピーディーな決断、判断が実現できることは大きいメリットであ り、その反面 、対面でないが ゆえに察知力が劣りうることがデメリット で あると考えます。

新型コロナウイルス 感染症 も、ようやく終息しつつある2023年度は、リモート形式ももちろん時と場合により活用 することもありますが、やはり、 同じ思いを持った同士が対面 の コミュニケーションによって感じ得る変化を得ることが必要だと考えます。我々もまずは自分自身がこの組織に誇りと愛着を 持 てるような組織 運営をします。 そうすることにより組織全体に愛着を満たすと我々はもっと魅力的組織全体に愛着を満たすと我々はもっと魅力的な団体とな団体となり新たな会員拡大にもつなり新たな会員拡大にもつながると考えます。

また我々が愛着心を持ち、事業を展開したとしても、ながると考えます。また我々が愛着心を持ち、事業を展開したとしても、豊築地域の方々か豊築地域の方々からの理解と共感を得ることはらの理解と共感を得ることはできません。自分たちの活動や運動をしっかり発信することできません。自分たちの活動や運動をしっかり発信することが非常に重要だと考えます。情報過多の現代において魅力的かつ戦略的な情報発信を継続が非常に重要だと考えます。情報過多の現代において魅力的かつ戦略的な情報発信を継続的に行い、存在意義を全員で示していきます。的に行い、存在意義を全員で示していきます。毎日変わる毎日変わる社会情勢に対応して社会情勢に対応していくいく組織であ組織であるがゆえ、順応に対応していく必要があります。るがゆえ、順応に対応していく必要があります。

〈自ら考え行動し、未来のリーダーをつくる青少年育成〉

 創立50周年に作られた豊築少年団 は 、本年度2年目 を迎えます。 やはり、今後の 豊築地域を盛り上げ活力 とな り 、地 域の未来を築いていくものは若者です。 だからこそ、この豊築少年団を継続する必要があると考えます。これまで私たち大人が作ってきた環境に子どもたちは大きく影響を受け、成長 してきました。 成長過程において、子どもたちがどのような経験をしてきたかによって人格形成がなされ、今後 の 生き抜く力の糧となっていくのだと考えています。青少年期に成功や失敗などいろいろな経験をすることによって培われたことは、将来子どもたちにとって社会で生き抜く力と変わるでしょう。本年 度 は、 子どもたちの意見を尊重し、 子どもたちが 自ら体験したいことをもとに、体験型の青少年育成事業を行い、子どもたちの生き抜く力を養い ます。また、それにより我々メンバーも指導力や子どもたちを導くちからが養われると考えます。 青少年育成によって、共に成長す る機会を設えます。

〈豊築 地域 の新たな魅力の発掘発信、 地域を 豊かにする 、 まちづくり〉

 まちづくりの大きな課題に人とのつながりの希薄化が挙げられます。地域の活性に欠かせないコミュニケーションやそれを運営する人々や各種団体が率先してまちづくりに参画する環境が必要 である と思います 。 地域の企業 を巻き込み、 他団体 と協力 し町興しを作り上げることで、 当事者意識が醸成され、活気が 溢れる と 考えます。 本年は、地域の交流の場を創出させ、新たな豊築地域の活性化の 第一歩 とな るのではないかと考えます 。 また、豊築地域の新たな魅力の発掘発信を目指します。 このためにも、メンバー全員が同じ思いを持ち必要があります。 春 に は吉 富町町長選挙 が予定されています。 住民の方々 には 町政に対して 、ま ちの持つ魅力や、まちの抱える問題、自ら愛し住み暮らすまちについて 愛着を 抱き、 明るい豊かな社会 の 実現のために 意識向上の場を設えます。そして、創立45周年に社会福祉協議会と協定を結び、それ以降、我々、豊前青年会議所は毎年防災について、 例会、事業を設え 学んでおります。近年では、災害が起こり被害にあっている 地域も多数ございます。 豊築地域で もいつ災害被害が 起こるかわかりません。 豊前青年会議所として豊築地域 に 災害が起こったときには、迅速な対応ができるように 、メンバー全員が 一つ になり 、 防災について当事者意識を持 って 学 べる機会を設えます。

〈能動的なメンバーの 人財育成〉

 豊前青年会議所では、昨年の会員拡大により入会歴が浅いメンバーが 多数 おります。 青年会議所の メンバー として奉仕活動をすることだけが目的ではありません。青年会議所 メンバー として の 青年経済人になるため の 学びの場所であると考えます。青年会議所活動において、資源となるのはメンバーです。我々の活動自体このメンバーがいなくては何もできないし、ただメンバーが多く在籍しているだけでも成り立ちません。メンバー一人ひとりが高い資質を持ち、 同じ思いを抱き、 魅力ある人 と なる こと が重要であり、自ら 積極的かつ 能動的 に参画し行動するメンバー を 育成していく必要があります。そのために、こ の単年度制ならではの与えられた役割に対し責任を持って全うし、 与えられた役を演じきる ことから始まります。普段、社業の中ではなかなか体験 できないこ と でも、青年会議所の活動を通じて疑以体験ができます。青年会議所活動というフィールドの中でいろいろなことに挑戦ができ、仲間と手を取り合って 創り上げていく成功体験を経験値に変え、絆を深めることを念頭に置き、また、これまで培ってきた先輩方々との交流も深め、51年間の豊前青年会議所の歴史を知った上で地域の活力となる JCメンバー としての人財育成を行って参ります。

〈55周年に向けた中期Vision〉

 50周年の行動指針から55周年に向けて活動を展開していく必要があります。中期計画 において、もっとも必要なことを明確にしなければなりません。2023年度に明確にすることは、メンバーの資質向上です。現状の豊前青年会議所の把握 し現状の状態と3年後の目 標とのギャップを埋める目的があります。そのために、運営状況や、豊前青年会議所の強みや弱みを把握する必要があります。そして、55周年 を 成功させるためには、メンバー全員が共有し、心を一つにし、同じ方向を向いて日々の活動を行うことで、成功につながると考えます。

〈結びに〉

 私たちの行動によって、この豊築地域の未来が大きく変わる、そんな時代の岐路に立っいます 。だれも予測のできないこんな時代だからこそ、希望に満ち溢れた未来を描き、皆が笑える未来を 創造 し、それを地域や仲間とともに創造することが求められております。そのためには自分自身が心から思い 、熱意をもって望み 行動する こと が大切です。確固たる信念を持った私たちの行動が共感を呼び、周囲の行動を変えると私は信じています。当事者意識を持った青年が集い、私たちが笑顔で活動する姿を発信することで、地域の共感を呼び、笑顔で希望に満ち溢れた社会の実現が待っています。笑う門には福来るということわざがあるように、笑いや笑顔には、人も自分も幸せにするチカラがあります。 メンバー 全員と 心を一つにし 、 向き合い 、 一年間 楽しく活動してまい ります。