2022年度 理事長所信

<2022年度スローガン>

Impossible Is  Nothing ~ 勇気を持って、一歩を踏み出す ~ 

 

<基本方針>

  • 【時代の変化に対応した地域活動の推進】
  • 【リーダーシップを持つ会員の資質向上】
  • 【強い絆の組織づくり】
  • 【地域が誇れる青少年育成事業】
  • 【より影響力ある組織への会員拡大】

 

<理事長所信>

一般社団法人 豊前青年会議所

2022年度理事長 福田 智也

【はじめに】

私は信じている。青年会議所だからこそできる地域活動を。

私は信じている。青年会議所だからこそできる自己成長を。

私は信じている。青年会議所だからこそできる同志との絆を。

私は信じている。青年会議所だからこそできる子供達の未来を。

私は信じている。青年会議所だからこそできる地域の未来を。

 

 2020年から続く、新型コロナウイルス感染症影響下で、私たちの生活は大きく変化しました。行動は著しく制限され、何をするにも感染症対策が必要となりました。地域のイベントは悉く自粛を余儀なくされ、自国開催の東京オリンピックですら問題視される状況であり、社会は活気を失い、経済は冷え込み、私たちの心は不安になりました。しかしながら、気づかされた事も多くあります。当たり前にできていた事ができなくなった事で、日常の大切さを感じました。家族や友人と過ごす時間、仕事ができる有難さ、行動制限のない旅行、飲食、在宅ワークの普及、電子マネーの普及など感染症対策を意識したまちづくり、デジタルトランスフォーメーションを意識した事業は、これからの私たちの生活をより便利なものしてくれるだろうと考えます。この時代の変革期だからこそ、青年会御所が、地域を明るく豊かな社会に導いていかなければならないと強く思います。

 1972年に設立され、豊前青年会議所は51年目を迎える事ができました。半世紀にわたり、1年、1年、地域を明るく豊かな社会にする為に活動、運動を展開してきました。その根底にあるのは、「不可能な事などない、やってできない事はない」というチャレンジ精神であり、一歩踏み出す勇気であると感じております。2022年度スローガンImpossible is  nothing~ 勇気を持って、一歩を踏み出す ~と掲げ、5つの基本方針をもと、一年間邁進してまいります。

 

【時代の変化に対応した地域活動の推進】

 一昨年から、何度も緊急事態宣言、新型コロナウイルス蔓延防止法が発令され、私たちのライフスタイルは感染症対策を重視したものになり、不要不急の外出の禁止、イベントの自粛、学校の休校など、友人、同僚、時には家族とも会えない日々が続き、会話や食事をするにもマスクの着用が義務化されました。これまで当たり前のようにできていた事ができないストレス、新しく変異株が出現し、先行きの見えない環境の中で、2009年リーマンショック以来、減少傾向にあった自殺者の数は、10年ぶりに増加となり、私たちのメンタルはすり減っていきました。このような状況だからこそ、青年会議所として、地域を明るく豊かにする為に行動していかなければならないと考えます。まず、新型コロナウイルス感染症の影響により、県境をこえた移動が制限される中で、改めて地域の魅力、地域の活性化について考える機会が増えており、ワクチン接種率が上がり、少しずつ日常を取り戻すことが予測される中で、この地域の特徴的な魅力を捉え、発信していく必要があります。次に、人々のライフスタイルに変化が生じています。電子マネーの利用増加、リモート会議の利用増加、世界中、どの地域にいても人と人が繋がる事ができます。少子高齢化という問題を抱える地域にとって、この変化をチャンスと捉え、地方人口の減少に歯止めをかける為に、この豊築地域に暮らしたくなるようなまちづくり運動を行ってまいります。次に、防災力の強化です。令和2年の九州豪雨などの自然災害は、いつ発災してもおかしくはありません。南海トラフ地震は、30年以内に70%の確率で起こると予測されております。豊前青年会議所は45周年に1市3町の社会福祉協議会と防災協定を結んでおります。スマートフォン、SNS、IOTなど様々な最新技術が開発されている中で子供から大人まで、災害に対しての意識を醸成し、傍観者でなく当事者意識を持って、地域の防災活動に取り組んでいただけるように、社会福祉協議会との連携力強化を継続して行ってまいります。

 

【リーダーシップを持つ会員の資質向上】

 青年会議所は地域を明るく豊かな社会にする為に、次世代のリーダーを育成する団体であります。会員一人ひとりが、青年経済人として、自己研鑽していく必要があり、様々な事にアンテナを張り、地域に何が必要であるか、進むべき未来を考えていく必要があります。人間は誰しもが、自分の興味のある事、得意分野に対しては、進んで情報を収集し、自身の能力として身に付ける事ができます。しかし、興味のない事、苦手な分野に関しては調べる事もなく、他力本願な考えに甘んじ、見て見ぬふりをしてしまいます。自分の為でなく、地域の為、社会の為に、青年会議所活動に取り組む事で、新たな発見、自己成長に繋がると確信しております。自身の固定観念にとらわれる事なく、多種多様な意見に耳を傾け、得た経験、知識を地域に還元する事ができる人材へ、地域に影響力のあるリーダーの育成に努めてまいります。地域のリーダーを育成する為に、まず、まちづくりについて真剣に考え、行動に移せる人材の育成です。自身の活動、運動が仕事やプライベートに関係のない物事においても、自己成長の機会と考え、地域の為になる行動が、自身の家族、自身の為になる事を理解していく必要があり、青年会議所会員としての意識醸成に努めます。次に、青年会議所だからこそできる、自身の型を破るチャレンジ精神が大切であると考えております。よく青年会議所では、少し背伸びをした事業、例会の構築が求められます。自身が今まで経験したこと、得意分野で勝負するのでなく、新しい取り組み、未経験の分野にこそ学びがあるという事を理解し、自己成長に繋げていきたいと考えております。次に、リーダーシップの育成です。自身の仕事、役職に問わず、責任ある行動には様々なリーダーシップが必要となります。より影響力のある例会、事業の構築こそ、リーダーシップが問われると考えております。会員一人一人が自身の役割を理解し、責任感を持って活動に取り組む意識を醸成します。また、青年会議所の運動を対内だけでなく、対外の、地域住民の意識を変革していくようなリーダーシップの醸成を行ってまいります。

 

【強い絆の組織づくり】

 新型コロナウイルスの影響下で、活動自粛を余儀なくされ、思うように活動ができない時間が、私たちの活動に対する思いを再確認させてくれました。理事会、例会等は、WEB環境を用いた設えが多くなり、出席率も低下する傾向となり、直接会い、面と向かって話をする大切さに気付かされました。まず、組織として、強い絆を作る為には、同じ時間を共有する事が大切であると考えます。共に汗をかき、意見を交わし、互いの多様性を認め合う事で、人は磨かれ、強い絆を持った組織に成長すると考えます。より良いリレーションシップの構築を行ってまいります。次に、役職に関わらず、忖度する事なく意見を出し合える環境づくりが必要と考えます。目的を明確にし、コンセンサスを図り、当事者意識を醸成する事が大切であると考えます。本年度は、より強い絆を持った豊前青年会議所を作り上げてまいります。

 

【地域が誇れる青少年育成事業】

 2021年度に、創立50周年記念事業として、豊築少年団を立ち上げました。豊築地域の青少年たちには、青少年時代から地元への愛情や地域の未来を担っていくのは自分たちだという地域づくりの当事者意識を養っていただく事が重要であると考えます。この青少年たちが将来、地元で働き、家庭を築き、生活をしていくため、また、地元を離れ生活をしていても、地元への愛情を忘れずに、それぞれの場所で活躍できるように、様々な経験の場を設えていく必要があります。我われ自身も今までの青少年育成に対する固定概念や青少年事業の形骸化を打破し、時代を先取る青少年事業を構築するために知識をアップデートしていかなければなりません。この豊築地域の未来を創造していくのは、地域の青少年であり、郷土愛を持った青少年を育成してまいります。

 

【より影響力ある組織への会員拡大】

 2022年度豊前青年会議所は会員17名でのスタートとなります。過去50年間の会員数の動向をみても、危機的な状況であると考えます。本年度は、会員拡大目標として年初会員数の倍増を目指します。会員拡大を行うにあたり、私達自身が、青年会議所活動を行う魅力、目的、意義を理解している必要があり、自己成長の糧となっていると感じる状況を作る必要があります。私達自身が、胸を張り、青年会議所の魅力、自己成長、経験について熱量を持って語る事で、会員拡大対象者の心に響かせる事ができると考えます。この我々の熱量を会員拡大対象者に伝える機会が必要であります。1市3町の企業、先輩方々との協力体制を充実化し、青年会議所活動、運動について発信を行っていく事が大切であると考えます。また、新入会員においても、青年会議所に入会してもらう事を目的とせず、自身の青年会議所活動について語れるような人材に育成していく事が大切であり、活動への参加を促すのではなく、自らの意思で参加するように、活動、運動に巻き込んでいくように努めてまいります。青年会議所は楽しい場所であり、修練の場所であると感じています。苦楽を共にし、本気で地域の未来、社会運動、青少年育成に取り組む事が、同志の拡大に繋がり、私たちの青年会議所活動においても、より影響力のある、力強い発信に繋がると確信しております。

 

【おわりに】

 昨年度、豊前青年会議所は、創立50年という節目を迎える事ができました。豊築少年団という新たな事業を掲げ、55周年、60周年へと繋ぐ、大事な一歩であると考えております。諸先輩方が、1年1年築き上げてきた50年の歴史の重みを感じ、しっかりと一歩を踏み出してまいります。歴史の重みに潰される事なく、チャレンジ精神をもった豊前青年会議所となるように、2022年度スローガンImpossible Is  Nothing~ 勇気を持って、一歩を踏み出す ~と掲げ、1年間邁進してまいります。