理事長所信

はじめに
日本の青年会議所運動は、1949年新しい日本の再建という夢を持った青年たちによって誕生しました。
そのような時代背景の中、我々豊前青年会議所は全国で504番目の青年会議所として1972年にこの地に誕生しました。豊前・築上郡の豊築地域をより豊かにしたいという夢を持った青年たちによって。
この時期は、高度成長期の終盤を迎え、敗戦国であった日本は、世界第二位の経済大国へと発展を遂げていました。戦後復興という目標が現実味を帯び、誰もが明るい豊かな社会という夢を持てる時代となったのです。その後も家族や地域、日本に対する夢を持った者たちの志により、あらゆる夢が現実となっていきました。
現在では当時思い描かれていた目標が満たされ、生活に不便さを感じることも少なくなったと言えるのではないでしょうか。しかしながらその反面、夢や目標を抱きづらくなってきているとも言えるのだと感じます。   「堅実で高望みしない若者が増えている」という現代は、日本が持つ豊かさ故の問題であり、その社会を構築しているのは我々青年世代なのだということを自覚しなければなりません。未来を担う青少年が日本に、そして、この豊築地域に夢や希望を抱ける環境を作っていかなくてはならないのです。

夢~はじめの一歩~
私は、この豊築地域で生まれ、生活してきました。この地域の魅力は、豊かな自然、修験道に代表される歴史や文化、また昔ながらの日本のよさが残っている点です。しかしこの地域の魅力も次世代へと繋げていくことができなければ、過去の遺物となってしまいます。まずは私自身が先頭にたち、この豊築地域の魅力を積極的に豊築地域内外に発信していくこと、小さな一歩ですが、その一歩が地域に夢を持つ若者が増えていくことにつながる最初の一歩になります。私たち豊前青年会議所のメンバー1人ひとりがこの地域に夢を持ち、それを具現化すべく、同世代の若者や、他団体、行政と連携しながら行動をしていくことで、多くの同世代の若者が夢をもてるような社会を目指していくことが、明るい豊かな未来への一歩であると考え、「夢~はじめの一歩~」というスローガンを掲げました。

組織力の強化
ここ数年継続してきた会員拡大により、2017年度は31名のスタートなります。この内17名は入会3年未満のメンバーです。また青年会議所の平均在籍年数も減少傾向にあり、青年会議所とは何かを知る頃には卒業を迎えるメンバーが少なくありません。ここ数年で、豊前青年会議所の中核を担っていたメンバーが卒業を迎えます。青年会議所の魅力とは同年代で切磋琢磨しあえること、日本青年会議所の持つネットワークを活用すれば、豊築地域だけでなく日本中で様々な出会いや学びを得ることができることです。経験豊かなメンバーが豊前青年会議所の伝統や魅力を次世代へと継続していかなければなりません。その上で若いメンバーが時代に即した観点から新たな運動を活性化し、夢や目標を描いて行くことこそが、豊前青年会議所が、この地域に必要とされる団体となるための第一歩だと考えます。

地域の魅力の発掘・発信
我々の故郷である豊築地域は、住みやすい地域であり、災害の少ない地域であるにも関わらず、人口減少・少子高齢化の波に歯止めがかけられていないのが現状であります。この現状を違った視点から考えてみると、人口が減少するということは、地域の魅力の発信が少ないということではないかと考えます。これまで、豊前青年会議所は、豊前を歩こうウォーキング・ウォーキング、神楽体験、豊築うまいものフェスタ等、豊築地域の魅力発信する事業や例会を開催してきました。例会開催時には、他地域の方も含め多くの方が参加してくださり、それなりの成果を得られました。魅力ある地域とは、地域にある文化や特産品などの魅力に触れた住民一人ひとりが地域愛を育み、そこから生まれた行動で地域に恩恵をもたらし、新たな魅力を創出する循環がある地域であると考えます。千里の道も一歩からという言葉がありますが、ひたむきな姿勢で歩み続ける行動力が、行政や他団体との連携へとつながり、より魅力のある地域へと発展していくのではないかと考えます。このような地道な一歩こそが、地域の魅力を高め、地域の活性化となり、次世代の若者が夢を描ける地域へと繋がっていくのです。

若者の選挙や政治への意識の改革
平成28年度より、選挙権が18歳からと変更になりました。これは、若者に政治への関心を持ってもらう機会であると考えます。最近若者が政治に無関心であるということは、選挙の投票率をみても明白です。日本青年会議所は、国政選挙や各都市の首長選挙において、公開討論会をこれまで開催してまいりました。これは、若者の政治に対する知識や関心の増加を目的としています。選挙権が18歳に引き下げられたのは、より若い世代の意思が政治の場へと反映されるべきであるという日本政府の方針であると考えます。若者が政治に対する意識を変化させていくには、自分たちの一票が政治の場へと反映されているという実感が必要なのです。そのことを一番強く実感できるのが、自分たちの住んでいる市や町です。自分が住んでいる市や町だからこそ、投票にいき、自分が政治に参画しているという意識を持つことが必要だと考えます。

第36回豊築中学校競技大会
豊築中学校競技大会は、この地域から甲子園球児を輩出したいという豊前青年会議所の先輩たちの願いからスタートしました。その後、この地域には夏に開催される中体連大会の前に、中学生が参加できる大会がありませんでした。もっと中学生に活躍する場をという趣旨が追加され、大会種目も増加していきました。私は、この大会に実行委員長として数多く関わってきました。そのたびに、各中学校の先生や、保護者の方からこの大会を継続してほしいという声をいただきました。これは、豊前青年会議所に対する地域からの期待であると捉えています。この期待には、民間団体である我々であるからこそできる、青少年育成というものが期待されているのではないかと考えます。スポーツを通しての精神力の向上や、マナーアップの向上を目的に開催してきました。この中で、私が一番問題だと感じるのはマナーです。日本人は、礼儀や作法を大切にしてきた民族です。このような日本の伝統意識を持つことは、日本人として生まれてきたことに誇りを持つとともに自信にもなり、各人の夢を実現する第一歩につながると考えます。これを次世代に継続していく為に、今年度はマナーアップという事に重点をおきこの第36回豊築中学校競技大会を開催します。

次世代の豊築を担う世代に向けて
 この町の今を作るのは、我々現役世代であることは間違いありません。しかしながら、未来を作るのはこれから社会に出る青少年であると考えております。その青少年にこの町を愛してもらい、将来この町をルーツに持つことに誇りを持てる育成をしていくことは、次世代にバトンを渡す我々の役目であると考えております。しかしながら、時代は確実に変化をしており、我々が、子供の時に大人に教えてもらったものをそのまま継承するだけでは現代を生きる子供たちに対応が出来ないのではないかと考えております。現状を鑑みながら、必ず残していかなければならない倫理観や、伝統、文化を伝えて行かなければならないと考えております。また新たな何かに挑戦し、その先に地域の青少年が我々の背中を見て、一歩踏み出したいという意欲をもてるような取り組みを行ってまいります。

 

おわりに
本年第46代理事長の職を受けるにあたり、私自身には様々な葛藤がありました。私は入会歴こそ長いですが、青年会議所運動に対する意識は、高いほうではありませんでした。しかし、多くの先輩や仲間が私の事を想い、数多くの叱咤、激励をいただき、現在私はこの場に立つことができています。私が青年会議所に入会して感じてきたことを次世代へと継承していくことが、先輩や仲間への恩返しであると考えています。夢は一人でも描くことができますが、豊前青年会議所の30人が結束してとりくめば、さらに大きく描くことができます。それこそが、青年会議所の最大の特色です。福岡ブロック協議会、九州地区協議会、日本青年会議所と、青年会議所にはその特色を体験できるステージは数多くあります。40歳までという限られた時間の中で、自分の夢を具現化することへ協力してくれる仲間とともに、豊築地域の発展のために邁進してまいります。また豊前青年会議所メンバーが夢を持ち、それを豊前青年会議所の例会や事業を通して行っていきたいと実感できるような組織運営に努めてまいります。一年間よろしくお願いいたします。

 

基本方針

  • 豊前青年会議所の運動を継続していくための会員拡大
  • これからの豊前青年会議所を担う人材の育成
  • 青年会議所の魅力を体感するとともに、メンバーの成長につながる例会の開催
  • 豊築地域の行政・他団体との連携
  • 次世代を担う青少年育成事業の実施

 

2017年度 豊前青年会議所 組織図